英検1級のライティング。
その問題をみると、一見とてつもなく大変なことを求められているように思えます。
何か特別なことをしなくてはならないのではないだろうか?今の対策で大丈夫なのだろうか?不安に感じられる方も多いと思います。
私は英作文に関しては、ものすごくシンプルな対策法で臨みました。
基礎が大事
私が1級の英作文対策として取り組んだのは、エッセイを書く上での型を地元のコミュニティカレッジで学んだのみです。(型については、yukoさんの記事をご覧ください)
たったそれだけ?
じゃあ、そのコミュニティカレッジを紹介してください。
・・・ちょっと待ってください。
そうではなくて。
タネあかしをします。英検の対策として取り組んだのは型の習得のみですが、受験を考える1年ほど前に、以下の問題集に取り組んでいたのです。
どちらの本も英検対策用というわけではありません。
与えられた問題(一文)に対してその英訳をするという、どちらかといえばエッセイの前の段階のものです。
あとから振り返ってみると、私がライティングに関してブレークスルーを感じたのは、この問題集2冊に取り組んだ後くらいなのです。
それまでは一つの文を書くにしても、ぎこちなく、そして苦しみながら書いていたのが、この2冊を終えてからは、格段にスムーズに書くことができるようになりました。(伊藤サムさんの本に関しては、文法解説も含めた基礎的な解説が充実していたところ、「毎年出る頻出英作文」に関しては、訳例が3つ載っていて自習しやすいところがよかったです。)
一旦、きちんとした文が書けるようになってしまえば、あとはそれを先ほどの型にあてはめるのみなのです。
合わせて対策しておきたいこと
文をきちんと書けること、型の習得。とてつもなく高いハードルに見えていたエッセイ対策が、身近に感じられるようになってきたと思います。
ここで、英作文対策と合わせて、一緒にしておいてほしいことがあります。
今、新聞で話題になっている社会問題について自分なりの意見を持っておいてください。
前回のエミコフさんの記事がまさにそれに当てはまります。英作文で問われる話題は、新聞に載っている社会問題です。いくら文自体の精度を磨いても、述べるための自分の意見がなければ、書くことができないのです。
と言っても、あまり硬く考えすぎないでください。内容が稚拙だからといって減点されたりはしません。世論では反対されていることを賛成といっても、それで点数が下がることはありません。
日本語で情報を仕入れることはもちろん、時事問題で目にする言葉を英語では何というのか(たとえば「事業仕分け」や「ゆとり教育」など)、英字記事を読みながらストックしていくことをお勧めします。
採点者の立場になって考えてみる
採点に関して、その採点基準の詳細は公表されていません。実は、私は大学受験の模試採点をしていたことがあるので、その時のことを思い出しながら、気をつけたい点をいくつか挙げてみます。
・内容で減点されることはない
上述の通りです。
・自分が自信を持って使える単語で、文法・スペル間違いがないように書く
使われている語句がカンタンすぎるからとか、文構造が複雑でないから減点されるということはありません。逆に言えば、難しい単語を使おうとして使い方を間違えればそれで減点されます。スペルミスなども確実に減点の対象になります。
・丁寧な字で書く
これこそ、減点対象になるはずのない部分なのですが。採点者も人間です。字の汚さでスペルミスとされてしまうなどという、悔しい減点はされないように気をつけたいものです。
まとめ
まずは堅苦しく考えず、英作文の練習(エッセイではなく基本的な文を書く練習)、型の習得をしてください。日ごろから、時事問題に触れる機会を多く持ち、自分の意見を持つようにしておいてください。
[…] 前回、英作文の学習法では、まずは正しい文を書く練習をすること、エッセイの型を学ぶことが大事であると書かせていただきました。 […]