Warning: call_user_func_array() expects parameter 1 to be a valid callback, class 'collapsArch' does not have a method 'enqueue_scripts' in /home/users/0/sunnyday.jp-100wishlist/web/wp-includes/plugin.php on line 525

英検1級 単語対策 番外編

[`evernote` not found]

私の英検1級単語対策は、他の学習者さんたちとは少し違っているのではないかと思います。英検1級というと、語彙対策=単語集に目が行きがちですが、どうしても単語集暗記作業が出来なかったのです。1級は語彙力だ、語彙力を上げることで、リーディングも楽になる→単語集を十数回まわそう!という方法は単純なようでいて、効率が悪いのではないかと疑いました。

参考までに、これは私が受けた回の自分の点数、合格者平均と受験者平均です。

語彙    17/25  合格者平均 15  全体平均 12

空欄補充  6/6   合格者平均 5  全体平均 5
内容把握  18/20  合格者平均 18  全体平均 14
作文    22/28  合格者平均 19  全体平均 14

リスニング

会話文   12/14  合格者平均 12 全体平均 9

一般文   17/20  合格者平均 15 全体平均 12

合計    92/113  合格者平均 84 全体平均 66

語彙パートでは、合格者と平均の差は3点ですが、合計では18点もの差があります。特に作文の差は大きいと思います。英検は、総合的な英語力が問われるので、1次対策をしながら、2次の準備も同時に行うべきだと考えました。いろいろ考えた末、文中の単語を覚えること、ライティングの参考にすること、スピーキングの際のネタ集めをすること、の3つを目的としてThe Economistを読むという方法に落ち着きました。単語問題集は巻末のリストのみを利用しました。この方法で、語彙パートは17/25、全体は92/113という、まずまずの点数で合格することができました。

単語集暗記で挫折した方も他のやり方でなんとか1級に合格する方法がある、という参考にしていただければ幸いです。

単語集嫌いの私も当時はご多分にもれず、なぼむしさんのオススメに従って、プラ単(英検文で覚える単熟語1級 改訂版)を購入しました。なぜプラ単か?それは、なぼむしリサーチによると、1級パート1の出題率が高いからです。(参考までに、2006年度第1回、2回ともに 25問中16問、第3回に12問出題されています。)

さて。こんなに素晴らしいプラ単ですが、パラパラとめくっただけで挫折してしまいました。文で覚えるとは言っても、なにせ文章中にさらにわからない単語が出てくるという悪循環。そして例文のとっつきにくいこと!例文ごと暗記するのが望ましいのでしょうが、そんなことをしていたら、リーディングや英作文対策をしている時間がなくなってしまいます。

そこで、私が取った方法の要点は以下の3つです。

1:プラ単をリストとして使う

2:The Economistを読んで、記事中の気になる単語を覚える

3:例文を簡単なものに変える

です。

まず、1の

「プラ単をリストとして使う」

の説明をしたいと思います。

プラ単の巻末についている索引部分で自分がどれくらいの単語を知っているのか数えてみたところ、530/1672個でした。試験までの3ヶ月間の間、毎日The Economistを読み、1週間で7−8割の記事を読みました。

リストチェック⇔英文記事リーディングという作業をすることで、実際にどんな単語を覚えたらいいのか勘が働くようになり、また単語集に載っている単語に実際の英文で出会うことで定着率がぐんと上がりました。この方法で、1ヶ月後にプラ単の巻末リストをチェックしたところ、180個増えていました。

 

次に

2:人工的に出会う機会を作る

です。

英単語は一度で覚えられなくても、シチュエーションを変え何度か出会うことで格段に定着率があがります。そのためにも、1級レベルの記事を毎日たくさん読むことが重要です。これはTIMEでもThe Economistでも英字新聞でもいいと思いますが、量をこなすことが大事だと思います。今日読んだ記事で覚えられなくても、たくさんの記事を読み、プラ単リストを眺めることで、見知った単語に出会う確率が多くなります。また、自分で選んで読んだ記事から覚えた単語は、印象が強く忘れにくいという利点もあります。

 

最後に

3:例文を簡単なものに変える

です。

プラ単をリストとして使用して、徐々に既知単語を増やしていったうえで、どうしても覚えられずに残った単語の例文を簡単なものに作り替えました。プラ単に載っている立派な例文はさっくり無視!です。
例えばvoracious という言葉。貪欲な、ガツガツとした、という意味の立派な例文が載っています。この例文を作り替えて、単にvoracious appetite とだけするのです。avid 熱心な、なら avid readerで十分です。余計な情報をカットして、自分が覚えやすい、短い例文に替えるという一手間を加えることで、より単語の意味を覚えやすくなります。

まとめ

精読記事で単語を覚えて知らない単語数を減らす、リーディングの量をこなして、単語に出会う確率を増やす、残った単語は情報を簡素化することで覚えやすくする。たったこれだけのことで、1500個も覚えないといけない→知らない単語だけ集中的に覚える、という作業に変えることができます。単語集暗記にかける時間を最小限に減らし、The Economistなどの雑誌を読むことで、語彙学習だけでなく、リーディング力の向上、ライティングの参考、スピーキングネタの収集など、一挙両得の学習が出来ると思います。

Leave a Reply