英作文が上手になる秘訣は、とにかく書いてみることです。ただ、英作文のルールを知らず、闇雲に練習したのではより良い効果が得られません。
そこで今回は、英作文の基礎の基礎、書き方の流れについてご紹介したいと思います。
ライティングには大きく4つの流れがあります。
- 下準備
- 下書き
- 修正
- 編集・校正
です。この流れを理解することで何を書けばいいのか、どこから手をつけていいのかわからない、という悩みが解決すると思います。
まずは下準備
・List Keeperになりましょう
メモ帳やiPhoneなどのデバイスに日頃感じたこと、ニュースの感想、行ってみたい場所など、なんでも書き留めておきましょう。どんなことでも構いません。すぐには使わなくても、アイデアをあたためておくことで、のちにライティングのネタになるものもあります。
・トピックを選んだら話題を狭めていきましょう
環境問題について、政治について・・・など大きすぎる話題はどんどん的をしぼります。環境問題についてなら、二酸化炭素排出量の削減→代替エネルギー→太陽エネルギー→自分の街での利用・・・など、一つの話題にしぼります。ペットについて、などという簡単そうな話題でも、ペット→犬→なぜ犬はペットとして愛されているのか、などと小さく分解しましょう。
下書き
・ブレインストーミング
思っていることを何でも書き出します。順番にはこだわらず、あやしい綴りがあっても辞書を引かずにマルで囲っておくにとどめます。とにかくnon stop で思いつくままに全て書き出すことが大切です。
・書き始める
ここでは non fiction を前提にしていますが、それぞれの段落はmainとなるアイデアを核としたまとまりを意識します。先程書き出したアイデアを組み立て、順番を考えまとめていきます。段落の始めにはtopic sentenceを、そしてそれをサポートする考え(事実や例など)を詳しくつぎたしていきます。段落の最後の文章は尻切れトンボにならないよう、意見をまとめます。 段落が長くなったからといって、適当なところで二つに分けてはいけません。一つのアイデアについて書いているのであれば、それは一つの段落です。
修正を加える
・スペルチェックをする
パソコン上で書いた場合は、スペルチェックにかけましょう。その後で、もう一度自分の目で見直します。
・音読する
声に出して読み、音を聞きましょう。引っかかる部分がないか、読みにくくないかなどを確認します。また、短くてブツ切れのセンテンスに気づいたらそれらをまとめます。
・注意して直す部分
作文の意図がはっきりしているか、わかりやすい文章であるか、読み手は興味を持ってくれるように書いているかに注意しながら見直します。
校正する
校正の前に数時間以上時間をあけて作文を寝かせます。そしてフレッシュな気持ちで読み返します。もう一度音読します。それぞれのパラグラフは1つのメインアイデアについて書かれているか、パラグラフの終りの文章はシメとしてふさわしいか、などに注意を払います。意見が明確にかかれているか、伝えたい事はハッキリしているか、導入部、ボディ、コンクルージョンそれぞれで、文章の順序がおかしくないかなどを確認します。
最後に全体に目をとおして、訂正すべきところはないかをチェックして終了です。書いた英文は、英語のネイティブスピーカーにチェックしてもらうことをお勧めします。
今日紹介した方法は、英作文の種類によらず、書き方の流れを説明したものです。5パラグラフライティング、レポート、本の感想文など、それぞれにスタイルはありますが、手始めに作文の書き方の順番をチェックすることで、スムーズに書き始めることができると思います。
参考図書
Time for Kids Ready, Set, Write!: A Writer’s Handbook for School and Home (Time for Kids Writer’s Handbook)
Time for Kidsのライティング本です。小学生向けの洋書で、平易な言葉で書かれています。これからライティングを始める方に是非読んでいただきたい一冊です。
[…] ほとんどライティングをしたことがなく、どうやって書き始めたらよいかわからない方には、以前コチラの記事で紹介した、Time for Kids Ready, Set, Write!: A Writer’s Handbook for School and Home (Time for Kids Writer’s Handbook) がオススメです。今回紹介する、BarronのPainless Writing (Barron’s Painless Series) は、英語圏の中高生向けに書かれた洋書ですので、ある程度洋書が読めて、ライティングの経験もある方が対象になるかと思います。 […]
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